いろいろな研磨方式② 「機械研磨方式」
2021.12.08
薬液などの化学的な力ではなく、物理的な力で表面を磨き上げていく方法を「機械研磨方式(物理研磨方式)」といいます。
例えば自動車修理の際に、耐水ペーパーでボディの塗装を落とす、修理が終わったらワックスでピカピカに仕上げる、といった作業も機械研磨方式と同じといえます。
加工物の表面を断続的に擦ることで平滑な表面や艶が得られ、美しい表面になるのです。
さてその機械研磨方式では、砥粒の混ざった研磨資材で表面を擦っていくのですが、どのような状態で砥粒が混ざっているかによって「固定砥粒資材」と「遊離砥粒資材」の二つに分類されます。
固定砥粒資材
ダイヤモンド粒子やアルミナ粒子等の砥粒が紙や金属、樹脂等にボンドで固定されているもので、ペーパー、ベルト、砥石などがあります。
(固定砥粒資材を利用した研磨の代表例)
遊離砥粒資材
砥粒が固定されているのではなく粉末状であったり液体などに混ぜられた状態のもので、ブラスト研磨材や研磨スラリー液などがあります。
固定砥粒資材が良いのか、遊離砥粒資材が良いのか、どちらを選ぶかはお客様のお悩みによって変わってきます。
弊社ではつねにお客様にとって最適なご提案となるよう、資材を使い分けしながら機械研磨を行っています。
次回は、「化学機械研磨方式」についてお話しします。