Interview技術職
| コイルセンター事業部
“最強の武器”がある太華工業なら、課題は難しければ難しいほど、楽しい。
“最強の武器”がある太華工業なら、課題は難しければ難しいほど、楽しい。
性別や年齢に関係なく誰もが活躍できる職場。
「安心感」や「居心地の良さ」は抜群です。
コイルセンターとは、鉄を薄く延ばして巨大なロール状に巻いた「コイル」を、注文や要望に応じて切断加工を行う工場のことです。コイルセンターの役割は、顧客のニーズに合ったステンレス鋼板を必要な時に必要な量を迅速かつ確実に提供することです。
今回登場する新村さんは、新卒入社でコイルセンター事業部製造課に配属されて経験を積んだ後、一度営業職を経験し、その後再びコイルセンター事業部製造課に戻ってきた経歴を持ちます。現在は班長としてメンバーを育成しています。
そんな経歴を持つ彼だからこそ実感するコイルセンターでの仕事や環境の魅力について語ってもらいました。

【取材者プロフィール】
氏名:新村 佳太
所属:コイルセンター事業部 製造課 班長
入社:2012年入社(新卒入社)
入社前と入社動機
「鉄」は、子供のころから身近な存在でした

実は当初は、鉄鋼業界や技術職に興味があったわけではありませんでした。ただ地元出身の私にとっては、鉄は子供のころから身近な存在でしたし、なんとなくは鉄鋼の仕事を知っていました。そんな中、就職活動中に太華工業のOBの方に声をかけていただいたのをきっかけに興味を持ち始めました。また、父が鉄鋼業界に勤務していたこともあり、太華工業の話を聞いていて、会社としても良い印象を持ったので、「せっかく声をかけてもらったし、やってみよう」というのが入社を決めたきっかけです。
自分も家族もあまり知らない企業に飛び込むのとは違い、家族も昔から知っている企業の一員になるということは、入社する前から安心できました。
現在の仕事内容

私の主なミッション
当社で扱うのは、ステンレス全般です。一言にステンレスと言っても、成分や表面の見た目、板の厚さや大きさなど、その種類は多岐にわたります。コイルセンター事業部での基本的な仕事としては、お客様のニーズに合わせたステンレスを迅速にご用意することです。
仕事の流れとしては、ステンレス製のコイルを指定された寸法にカットし、梱包、出荷するという流れになります。その中で、ステンレスの表面にキズがないかなどの検査も行っていきます。私たちの班では、この一連の流れを分担せずに、一貫して一人が対応しています。
コイルセンターでは、ステンレスの切板や検査、品質管理のみを行います。自分が関わったステンレスが最終的にどんなものに使われているのかを日々意識することは多くありませんが、ここで切板されたステンレス鋼板は、コンビニのコーヒーサーバーや冷蔵庫、惣菜のディスプレイなどにも使われているそうです。
班長の役割について
班長になってからは、以前よりも積極的にメンバーと話をするようになりました。ステンレスの切板や検査、梱包や出荷などの一連の作業は、人によって向き不向きがあるので、最初はうまくいかないことも多々あります。まずは早い段階で一通りやってもらい、適性や得意・不得意を見ながら作業の配置も決めています。
あと機械を使う私たちにとって大切なのは、日々の安全管理への意識付けです。実は私も怪我をしたことがあるので、その経験をもとにメンバーに常に声がけをしていますね。工場での作業は「ここに気をつけろ!」というよりは、普段から安全への意識を高めることが大切なので、毎日メンバーの作業に目を配りながら声がけをするようにしています。
この仕事は1人での作業は多いものの、チームワークも欠かせない仕事なので、積極的にメンバーに声をかけて一緒に食事などにも行っています。他のメンバーはほとんど工場の近くに住んでいますが、私の家はちょっと離れているので、一回家に帰って車を置いてきて、電車でみんなと合流することもあります。うちの班のメンバーは22歳から53歳なのですが、仕事終わりに「今日みんなで飲みに行く?」くらいの声かけで結構集まるので、みんなノリがいいかもしれませんね。
私は、若い人とのコミュニケーションも上も下も得意です。一応色々引き出しを持っているつもりなので(笑)。あなたがもしうちの班に入っていただけたら、仕事はもちろん、プライベートの相談にも乗りますよ!
この仕事の面白さや、やりがい
何にも邪魔されずに、目の前の仕事に没頭できる!
コイルセンターでの業務は、「決められた仕様に合わせたステンレス鋼板を用意する」というものです。つまり、仕様に合わせて決められたオペレーションで作業をするだけなんです。他の会社の工場だと、作業中に技術開発や営業などほかの部署から無理な注文や相談を受けるなんてことがあるようですが、うちの工場ではそういったことはほぼありません。目の前の自分の作業に集中できるので、1日の作業が終わるのもあっという間です。
とはいえ、一日中黙々と一人で孤独に作業するというわけではなく、同じ班のメンバーとのコミュニケーションが多いのがうちの班の魅力です。お互い、安全や作業に遅れが出ないように気を付けながらも、「今日は●●食べに行く?」なんて話もしています(笑)。
コイルセンターでの業務は、「モノづくり」というよりは「資材を用意する」というイメージですね。目の前で自分がカットしたステンレスが何かカタチになるというわけではありませんが、コンビニのコーヒーマシンや有名なビル、駅などに使われていることもあるので、間接的ではありますが世の中の役に立っているという実感もある仕事です。
「やっぱり自分にはこの仕事・環境が向いている」と実感した
入社した当初からコイルセンター事業部なのですが、以前、1年間だけ営業部に異動したことがありました。顧客との信頼関係を大切にする太華工業の営業は、顧客訪問が多い上に遠方の企業も多いので、出張がとにかく多い部署でした。
違う部署でも頑張ってみようという気持ちはあったものの、営業部署に異動したタイミングは、ちょうど2人目の子供が生まれた頃でした。営業成績を上げようと思うと出張が増えてしまっていたのですが、その度にワンオペで子供の面倒を見る奥さんに申し訳ない気持ちにもなり、「仕事は頑張りたいけれど、家のことも心配」というジレンマがあり、メンタル的に大変な時期でした。
そんな私の事情もあり、営業配属から1年後、コイルセンター事業部に戻ってきました。戻ってきて感じるのは、やはり班のメンバーが和気あいあいとしながら、目標に向けてコツコツ仕事を積み重ねていくこの仕事がやはり自分には向いているんだということです。
今は班長にも昇格してマネジメントも経験できますし、何より決まった時間に帰宅できるので、奥さんからも「家にいてもらえて助かる」と言われて、精神的にもほっとしています。


社内の雰囲気

男女問わず「馴染みやすい」環境です
「鉄=重い」というイメージから、力仕事が多そう?と思われるかもしれませんが、実はそこまで力が必要な作業はありません。実際に製造現場では、男性のみならず女性も多く活躍しています。
最初は、機械の操作方法やステンレスについて、安全管理についてなど、覚えることは多いかもしれませんが、コイルセンターの業務は、カットするコイルの数値や数量などの違いはありますが、基本的な仕事の流れは常に同じです。毎日朝礼をして、決められた業務を行い、昼休憩、午後も午前の続きを行うというコツコツと積み重ねながら同じ流れで進めていくので、しっかり真面目に取り組んでいけば、仕事にも環境にもすぐに慣れる現場だと思います。
コイルセンターの環境について
コイルセンターは班単位で動くことが多いですが、コイルセンター全体でも暑気払いや忘年会、歓迎会など、飲み会を定期的に開催しています。また毎朝作業前には、必ず工場全員で行う「ストレッチ体操」というルーティーンもあります。このストレッチ体操は、意外とみんな全力で取り組んでいて、一日の始まりに体を動かすという気持ちよさと共に工場全体に「一体感」をもたらす効果もあります(笑)。
工場周辺の環境としては、近くにはコンビニがあるので飲み物や昼ご飯を買うことができます。私は自宅からお弁当を持参することが多いのですが、社内で注文して昼頃に届けてもらえる「給食弁当」もおすすめです。400円と安いわりに味もおいしく、栄養バランスが考えられていると健康に気を使っている人からも好評のようです。
“思わず参加したくなる”イベントが豊富!
コイルセンター事業部に限らず、太華工業の人はみんな穏やかな人が多く、アットホームな雰囲気です。全社でのレクリエーションや行事が多く、他の部署の人たちに会う機会が多いので、定期的に自分の仕事領域以外のことを知ることができます。
もしかしたら「社内イベントってなんとなく面倒そう…」と思われるかもしれません。でも、太華工業でのイベントは、自ら参加したくなるようなイベントが多くあります。なかでも楽しみにしているのは、毎年年始に行われるキックオフミーティングです。全拠点の社員が全員集まり、それぞれの拠点の状況を知ることができる貴重な機会ですし、キックオフミーティング後の懇親会には、普段離れた拠点にいてなかなか会えていない人にも会えるので楽しみにしています。
太華工業では、ほかにも社員旅行(コイルセンター事業部は福岡に行きました)、リンゴ狩りといったイベントの他、永年勤続表彰式、定年退職式、JK(自主改善/現場での改善策を発表する場)発表式など、社員の頑張りを称える場も多いので、自然と会社への愛着や仕事へのモチベーションも上がります。
今後の目標や成し遂げたいこと
まずは班長として、後輩の育成に力を入れていきたい
私の班は幅広い年齢層のメンバーがいますが、上下関係もなく普段から仲が良いチームです。ただ私が班長になって半年程度なので、正直まだまだ至らないところも多いですが、普段からこちらからも気さくに声をかけ、メンバー同士もお互いが相談しやすいような雰囲気づくりを心がけています。
最近、若いメンバーが立て続けに入社してきて、仕事をイチから教えることが増えてきて思うのは、育成をこれまで以上にしっかり行っていきたいということです。
もちろん、仕事や安全管理など大切なことは丁寧に教えていきますが、その人の個性やペースを見ながら育てていきたいと思います。全員に手取り足取り技術を教えていくというよりは、その方がその人らしく、仕事に楽しみを感じながら自由に働けるようにしていきたいですね。

