ステンレスの表面を保護する①
2021.12.08
前回まで、「いろいろな意匠研磨シリーズ」と題して代表的な意匠研磨を紹介してまいりました。
できあがった意匠研磨品はその美しい仕上がりを保ったまま、お客様のもとにお届けする必要があります。
また意匠とは異なる目的のために、特別につくられた表面仕上げも、キズがつかないようにお届けしなければなりません。
しかし表面が剥き出しのままでは、運ぶ途中でキズがついたり汚れてしまうかもしれません。
そこで今回から数回にわたり「ステンレスの表面を保護する」と題して、その目的や方法についてご紹介していきたいと思います。
さて本題に入る前にちょっと目線を変えて…
下の写真をご覧ください。
皆さんが、新しいスマートフォンを買われたとします。
本体の設定も終わり、スマホケースも新しいものに交換して…
そして画面に保護フィルムを貼ったりはしませんか??
「画面が汚れるのがイヤ」「落として割れてしまったらどうしよう」などが保護フィルムを貼る主な理由でしょう。
大切なスマホの画面が汚れたり破損したりしないように、薄い保護フィルムでガードされているわけです。
ではステンレスはどうでしょうか?
ステンレスは、スマホの画面と違って割れたりはしません。
しかし意外とデリケートで、すぐにキズがついてしまったり汚れたりするのです。
そこでステンレスでも、表面が大事な意匠製品などには専用の保護フィルムを貼って、輸送中や加工中に発生する恐れがあるキズや汚れから、表面をガードすることがあります。
どういった用途に保護フィルムを貼るのか、どうやって貼るのか…
次回以降のステンレスコラムでは、そのあたりのお話をご紹介していきたいと思います。
次回以降も、ぜひお楽しみに!