ステンレスの性質①
2021.12.08
前回までのコラムで、ステンレスには様々な種類があり金属組織によって分類されている、という話をしましたね。
そしてステンレスのいろいろな性質は、金属組織と添加元素によって決まってくると。
では『ステンレスの性質』とはどのようなものかというと…
メーカーから発行されている資料では、SUS304の性質は概ねこのような記載をされています。
これらは、各項目の試験結果などを数値であらわしたもので、いわばそのステンレスのスペック(仕様)です。
例えばスマホだったらメモリや画素数、自動車だったら排気量や重量のように製品のカタログには必ずスペックが記載されています。
スマホや自動車はテレビCMや雑誌などのメディアから基本的な情報を手に入れることができますし、現物を間近で見たり手に取ったりすることができますよね。
しかしステンレスの場合はそういう訳にはいきません。
なのでメーカーが発行する資料に記載されているスペックは、鋼種を選定するのにとても重要な役割を担っているのです。
で、あらためて上の表をみてみると…
なんとなく意味は分かるけど、ちょっと専門的で難しそう、というのが率直な感想ではありませんか?
確かにそれぞれのスペックは深掘りすればどこまでも深くなります。
しかしこちらのコラムは、分かりやすくがモットーです。
なので次回からのコラムではポイントを絞って各スペックをご紹介し、「なんとなく」から「おおよそ」意味が分かる、と言ってもらえるようにお届けしていきたいと思います。
いかがだったでしょうか、今回のステンレスコラム「ステンレスの性質①」
こちらのコラムでは「よく聞く言葉だけどいまいちピンとこない」「先輩や同僚に今さら聞くのもちょっと恥ずかしいな」というお客様の声にお応えし、なるべく分かりやすい言葉でいろいろな技術や事例を紹介していきます。
次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。