コーティング方法②イオンプレート
2021.12.08
イオンプレート(イオンプレーティングともいいます)という言葉を聞いたことがありませんか?
イオンプレートとは、200~600℃の真空炉中で金属を電気的に蒸発させ、その蒸気を対象物の皮膜とするコーティング技術です。
…自分で書いていてもいまいちイメージがつかめません。そこで私たちなりに身近なものに例えてみました。
まず、やかんでお湯を沸かす時をイメージしてください。温度が上昇するにつれ水は液体から気体(蒸気)にかわっていきます。そしてしばらくしたところでやかんの蓋を取って内側を見てみると、そこには気体(蒸気)が冷まされてできた液体(水滴)が付着しているはずです。
このようにイオンプレートとは、対象物に金属成分を含んだ蒸気を付着させ対象物表面に皮膜を作る技術、とイメージして頂くと分かりやすいと思います。
イオンプレートをする目的は、
- 高級感のあり華やかな見た目がほしい
- 耐摩耗性を向上させたい
などお客様によってさまざまですが、太華工業では特に
- 表面の形状を損なわずに離形性が向上できる
という点に着目しおもに機能用途でイオンプレートを活用しています。
(詳しくはこちら「Eシリーズ」をご覧ください)
今回のステンレスコラム「コーティング方法②イオンプレート」いかがだったでしょうか。
こちらのコラムでは「よく聞く言葉だけどいまいちピンとこない」「先輩や同僚に今さら聞くのもちょっと恥ずかしいな」というお客様の声にお応えし、なるべく分かりやすい言葉でいろいろな技術や事例を紹介していきます。
次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。