いろいろな研磨方式① 「化学研磨方式」
2021.12.08
研磨とはステンレス表面の艶出しをしたり、粗さを整えたりすることですが、どのような研磨にしても表面に何らかの“力”を加える事になります。
ではその“力”にはどんなものがあるのでしょう。
力を加える方法を研磨の方式として3つに分けてみました。
今回は ①化学研磨方式 について簡単にお話しします。
例えばご家庭で洗濯をされる時を思い浮かべてください。
衣服にガンコな汚れやシミがある場合は、「漬け置き」したりしませんか?洗剤の入った水の中に漬けて置いておくことで、汚れが溶ける(浮く!?)という仕組みです。
それと同じようなイメージで、ステンレス鋼を薬液の中に浸漬させ、化学的な力で表面を溶かして平滑(艶をだす・粗度を均す)にする という方式が化学研磨方式です。
薬液に漬けるだけで艶出しや平滑面が得られるため、大小限らず複雑形状の品物も短時間で研磨することができます。
まさにお風呂に入って体をきれいにするイメージですね。
「電解研磨」「エッチング」「酸洗浄」なども化学的な力で表面を溶かす技術を応用したものです。
次回は、「機械研磨方式」についてお話しします。