ステンレスの性質②
2021.12.08
今回からはステンレスの性質(スペック)を少し掘り下げてお話しします。
前回のコラムでもご紹介しましたが、メーカーが発行する資料ではステンレスの性質を下表のような形で提示することが多いです。
注目していただきたいのは赤丸の部分、『機械的性質』『物理的性質』です。
この言葉で抵抗感を抱く人も多いのでは、と思いますので分かりやすくお話ししますと…
まず『機械的性質』は、外部から加わった力に対してどれくらい強いか、どれくらい耐えられるか、などを表しています。
一方『物理的性質』は、外部から加わった熱や電気などの影響を受けやすいか、受けにくいか、などを表しています。
機械的性質は目に見えやすく、物理的性質は目では見えにくいものです。
人間に置き換えると、機械的性質は重たいものを持ち上げる筋力など外面的なもの、物理的性質は風邪などのウィルスに対する抵抗力やその影響の受けやすさなど内面的なもの、といったところでしょうか。
機械的性質、物理的性質には以下のような代表的指標があります。
いろんなタイプの人間がいるように、ステンレスにもいろんなタイプがあります。
ステンレスでものづくりをされている方々は、機械的性質、物理的性質の両面から最適な鋼種を選定、使用されているのです。
いかがだったでしょうか、今回のステンレスコラム「ステンレスの性質②」
ちょっと取っつきにくかったかもしれませんが、 「おおよそ」意味が分かるようになったと言って頂ければ幸いです。
※分かりやすくお伝えするために一部表現を簡素にしております。ご了承ください。
こちらのコラムでは「よく聞く言葉だけどいまいちピンとこない」「先輩や同僚に今さら聞くのもちょっと恥ずかしいな」というお客様の声にお応えし、なるべく分かりやすい言葉でいろいろな技術や事例を紹介していきます。
次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。